鬼ネコ式!割り算・分数・小数の鬼ドリル――ピザでつながる「わかった!」

わり算
鬼ネコ式!割り算・分数・小数の鬼ドリル――ピザでつながる「わかった!」
わり算分数学習法解説

にがてくん:「ニャン教授~~! 割り算も分数も小数も、数字がいっぱいで頭がこんがらがるよ~!」

ニャン教授:「よし、いっぺんに覚えようとするのはそこまでだ! まずはお菓子とピザを見てみろ。数字の意味を、一つずつ確かめるぞ!」

この「鬼ドリル」の鬼は、難問を大量に解かせる鬼ではありません。わからないところまで戻って、とことん付き合う熱血伴走の鬼です。

紙と鉛筆を用意したら、まずは一問。答えが出なくても、丸や線を描けたら立派な一歩です。

1. 数字を見ると固まる? まずは絵で考えよう

にがてくん:「計算のやり方を覚えないと、解いちゃダメだと思ってた……」

ニャン教授:「そんな決まりはないぞ! 絵で考えてから、式にすればいいんだ。」

今回の合言葉は、次の三つです。

  • 割り算:同じ数ずつ分ける。あるいは、何個分あるかを考える。
  • 分数:もとになる「1」を等しく分けた、その何個分かを表す。
  • 小数:0.1や0.01などを単位にして、量を表す。

最後には、1÷2=1/2=0.5が一つの絵でつながります。今はまだ、覚えなくて大丈夫。順番に見ていきましょう。

2. 割り算の鬼ドリル:お菓子を同じ数ずつ分けよう

例題:12個のお菓子を、3人で同じ数ずつ分けると?

にがてくん:「12÷3……。どっちの数字をどうするんだっけ?」

ニャン教授:「いきなり数字とにらめっこするな! 3人に一つずつ配ってみろ。同じ数になっているかが大事だぞ。」

Aさん:● ● ● ●
Bさん:● ● ● ●
Cさん:● ● ● ●
●はお菓子1個。12個を3人に同じ数ずつ配ると、1人分は4個。

12÷3=4。答えは、1人分が4個です。「3人に4個ずつ」で、3×4=12。もとの数に戻ることも確かめられます。

もう一つの割り算:「何人に配れる?」

では、同じ12個のお菓子を、1人に4個ずつ配ると、何人に配れるでしょうか。

[● ● ● ●][● ● ● ●][● ● ● ●]
     1人目        2人目        3人目
4個のまとまりが、3個できる。

こちらは12÷4=3。答えは3人です。

ニャン教授:「『何人かで分けて、1人分を求める』と『1人分ずつまとめて、何人分かを求める』。どちらも割り算の出番だぞ!」

一問ずつ挑戦! 割り算の練習

  1. お菓子8個を、2人で同じ数ずつ分けます。1人分は何個?
  2. お菓子15個を、1袋に5個ずつ入れます。何袋できますか?

丸を描いて、線で囲んでみましょう。できたら答えを開いてください。

割り算の答えと解説を見る

1問目:8÷2=4。1人分は4個。

Aさん:● ● ● ●
Bさん:● ● ● ●

2人の数が同じで、全部で8個になっています。

2問目:15÷5=3。3袋できます。

[●●●●●][●●●●●][●●●●●]

5個ずつ囲むと、まとまりが三つできます。「3個」ではなく「3袋」と、何を求めたかも確かめましょう。

3. 分数の鬼ドリル:ピザの「何個分」を読もう

にがてくん:「お菓子は分けられた! でも、分数の上と下が逆になっちゃうんだよ~。」

ニャン教授:「よし、分数はピザで考えるぞ! まず、ピザ1枚を『1』にするんだ。」

例題:ピザを4等分したうちの3切れは、何枚分?

ここでは、ピザ1枚分を見やすい帯の図に置きかえます。一つ一つの区画は同じ大きさで、■が取り分けた部分、□が残りの部分です。

ピザ1枚分
[■|■|■|□]
  同じ大きさに4等分
4等分した一つ分が1/4枚。その三つ分は3/4枚。

答えは3/4枚分(4分の3枚分)です。「何等分したか」と「その何個分か」を、順番に読みましょう。

名前 位置 この図での意味
分子 上の数:3 等しく分けた部分の3個分
分母 下の数:4 もとになる1枚を4等分
    3 ← 分子:その何個分?
   ───
    4 ← 分母:1を何等分?

ニャン教授:「位置に迷ったら、お母さんが子どもを『たかいたかい』している絵を思い出せ。上が子どもの『子』で分子、下が母の『母』で分母だ!」

にがてくん:「上と下の覚え方だね。でも、意味も確認するんだ!」

ニャン教授:「その通り! 下で何等分、上で何個分。そこまで言えたらいいぞ!」

なお、切った部分の大きさがばらばらでは「等分」になりません。4切れあっても、それぞれを1/4枚とは呼べないので気をつけましょう。

一問ずつ挑戦! 分数の練習

  1. ピザ1枚を3等分しました。その1切れは何枚分?
  2. ピザ1枚を5等分しました。その3切れは何枚分?
分数の答えと解説を見る

1問目:1/3枚分(3分の1枚分)。

[■|□|□]

1枚を3等分して、その1個分。分母は3、分子は1です。

2問目:3/5枚分(5分の3枚分)。

[■|■|■|□|□]

1枚を5等分して、その3個分。分母は5、分子は3です。

4. 小数の鬼ドリル:1を10等分してみよう

にがてくん:「今度は0.3? 点が出てくると、また別の話に見えるよ……」

ニャン教授:「見た目にびっくりしたな。でも、ここでも『1を等しく分ける』が使えるぞ!」

1を10等分した一つ分が0.1です。読み方は「れいてんいち」。分数なら1/10と表す量です。

例題:0.1が3個分あると、いくつ?

この帯全体で1
[■|■|■|□|□|□|□|□|□|□]
  一区画は0.1
10等分したうちの3個分。0.1+0.1+0.1=0.3。

答えは0.3(れいてんさん)です。

にがてくん:「0.3は、0.1の小さな区画が3個分なんだ!」

ニャン教授:「そうだ! 点だけを見るより、何を何個集めたかを考えるといいぞ。」

  • 0.1が1個分で、0.1。
  • 0.1が3個分で、0.3。
  • 0.1が10個分で、1。

もう少し小さな量も表せます。0.1をさらに10等分した一つ分が0.01です。これは、もとの1を100等分した一つ分でもあります。まずは0.1のまとまりに慣れてから進めば大丈夫です。

一問ずつ挑戦! 小数の練習

  1. 0.1が7個分あります。小数でいくつ?
  2. 0.4は、0.1が何個分?
小数の答えと解説を見る

1問目:0.7。0.1の区画を七つ塗った量です。

[■|■|■|■|■|■|■|□|□|□]

2問目:4個分。0.4は、0.1を四つ集めた量です。

[■|■|■|■|□|□|□|□|□|□]

どちらも帯全体が1で、一区画が0.1です。

5. つながり確認:1÷2・1/2・0.5は同じ量!

にがてくん:「それぞれは少しわかったけど、本当につながるの?」

ニャン教授:「ここが見せ場だぞ! ピザ1枚を、2人で同じ量ずつ分けてみろ。」

1人分を求める式は、1÷2です。1枚を2等分した一つ分なので、1人分は1/2枚になります。

その半分を、今度は10等分の目盛りで見てみましょう。

同じピザ1枚分を表す帯

2等分で見る
[    ■■■■■    |    □□□□□    ]
       1/2枚

10等分で見る
[■|■|■|■|■|□|□|□|□|□]
       0.1枚が5個分=0.5枚
区切り方を変えても、取り分けた量はどちらも半分。

つまり、1÷2=1/2=0.5。割り算の結果を、分数でも小数でも表せます。

にがてくん:「違う量じゃなくて、同じ半分の表し方が違ったんだ!」

ニャン教授:「そうだね! その気づきが大事だぞ。」

ここで忘れてはいけないのが、もとになる「1」をそろえること。大きなピザの半分と小さなピザの半分では、食べられる量は違います。図で比べるときも、全体の大きさをそろえましょう。

6. 仕上げのミニドリルと、図でわかる答え合わせ

ニャン教授:「最後は三問! 急がなくていい。迷ったら、丸か帯を描いてみろ!」

  1. お菓子18個を、3人で同じ数ずつ分けます。1人分は何個?
  2. ピザ1枚を10等分しました。その7切れは何枚分? 分数と小数の両方で答えましょう。
  3. ピザ1枚を、2人で同じ量ずつ分けます。空欄を埋めましょう。

    1÷2=□/2=0.□

仕上げの答えと図解を見る

1問目:1人分は6個

18÷3=6です。

Aさん:● ● ● ● ● ●
Bさん:● ● ● ● ● ●
Cさん:● ● ● ● ● ●

全員が6個ずつ。3×6=18で、全部の数も合っています。

2問目:7/10枚分=0.7枚分

[■|■|■|■|■|■|■|□|□|□]

1枚を10等分したうちの7個分なので、分数では7/10枚分。一区画は0.1枚だから、小数では0.7枚分です。

3問目:1÷2=1/2=0.5

空欄は、順に1、5です。

[■|■|■|■|■|□|□|□|□|□]
  ← 1人分の半分 →

1枚を2等分した一つ分は1/2枚。10等分で見ると五つ分なので、0.5枚です。

「何を、いくつに分けた?」に戻ればいい

にがてくん:「全部すらすらとはいかないけど、図を描けば考えられそう!」

ニャン教授:「それでいいんだ! わからなくなったら、絵に戻れ。何度でも付き合うぞ!」

  • 割り算に迷ったら、同じ数ずつ配る・まとまりで囲む。
  • 分数に迷ったら、1を何等分した、その何個分かを見る。
  • 小数に迷ったら、0.1などの単位が何個分あるかを考える。

今日は一問だけでも構いません。「この図ならわかる」を、一つずつ増やしていきましょう。

保護者の方へ:答えより先に、図の意味を聞いてみましょう

間違いがあったときは、「どうしてできないの?」ではなく、「この図のどこが1?」「同じ大きさに分けられている?」「塗った部分はいくつ?」と、一つずつ確認してみてください。

正解したときも、「速かったね」だけでなく、「同じ数ずつ分けられたね」「0.1が何個分か見つけられたね」と、できたことを具体的に伝える進め方がおすすめです。

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